日常生活のコミュニケーション
もう一つの練習方法は、日常生活のコミュニケーションです。職場や友人知人関係などの会話での練習です。
多少面識がある人との日常の会話を振り返ると、習慣的、表面的な対応であったり、ほとんど無意識に浅く行われていることに気づきます。
例えば、職場での朝のあいさつ。誰かが「おはようございます」言って部屋に入ってきたとします。それを聞いた自分は、PC画面に向かって何か作業をやっており、そのままの状態で「おはようございます」と言葉だけ返します。
よくありがちだとは思いますが、これは「自分にしか意識が向いていない」状態で「相手が置き去りにされている」状態なのです。しかしながら相手も「それが普通」と認識しているので、お互い何も感情的な変化は起こりません。
意図的な応答
ここで、意図的に相手に意識を向ける応答を試みる(練習する)のです。例えば、「おはようございます。」と言って相手が部屋に入ってきたときに、自分の作業の手を休めて身体を相手に向けて目を見て「おはようございます。」と返す。
さらに単に「おはようございます。」だけではなく、相手の名前も付け加えて「〇〇さん、おはようございます。」と言ってみる。すると、相手に必ず何か変化が生まれます。その変化を捉え、自分の意図的な関りで、相手が変化するという感覚を体験するのです。
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