第24回論述試験解答例(JCDA実施分)

論述試験
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JCDA実施分の実技試験(論述試験、面接試験)におけるの基本的な考え方

論述試験、面接試験(ロールプレイ)の対策として、基本的な考え方を整理し、理解しておくことは、最も効率的な試験対策になると考えます。下記のページにてまとめてみましたので、ご参照ください。

「問い1」の解き方

まず、設問の「指定語句」に着目し、事例Ⅰおよび事例ⅡのCCtの応答(合計10回)の中からそれぞれの「指定語句」がどのCCtの応答に関連しているか特定していきます。一例として以下の通り特定してみます。

  1. 決めつけ」⇒事例ⅠCCt8「知識やスキルを身に着けることは自信につながる」
  2. 説得」⇒事例ⅠCCt9「1回ぐらいであきらめてはだめ」
  3. 背景」⇒事例ⅡCCt8「自信を持つために知識やスキルを身につけようとされるのは、どうしてですか」
  4. 自問自答」⇒事例ⅡCCt9「Aさんにとって自信とは周りに認めてもらうことなのですか」
  5. 誘導」⇒事例ⅠCCt7「今後は「プレゼンテーション力」のスキルも必要」

次に、解答パターンにに当てはめて、解答文を完成させていきます。解答パターンとは、CCtの対応による事例Ⅰと事例Ⅱの展開の違いを端的に説明する解答文の骨組みのことです。

「事例Ⅰでは、CLの(感情)という感情を受け止めようとせず、「(自己探索が進まない具体的なCCtの応答の内容)」という(指定語句)のため、CLに寄り添うことなく、CLの自己探索が進まない展開となっている。一方事例Ⅱでは、CLの(感情)という感情を受け止め、 「(自己探索が進む具体的なCCtの応答の内容)」という(指定語句)のため、CLの自己探索が進む展開となっている。」

「CLの感情」とは何か?それは、事例Ⅰ・Ⅱ共通部分の最後のCLの発言(CL6)、つまり事例Ⅰと事例Ⅱという面談の展開が変わる直前の部分に着目すると見えてきます。

具体的には「その時は少し動揺しながら「はい」と答えましたが、何か自分の自信のなさを見透かされているような気分になりました。」です。自分の提案が受け入れられなかったというこの出来事(経験)が「自己概念(モノの見方・考え方)」と不一致となり「不安な気持」(揺らぎ)になった、というところを押さえておきます。

「問い1」の解答例

「事例Ⅰでは、自分の提案が受け入れられず、自信のなさを見透かされているのではないかというCLの不安な気持を受け止めようとせず、「プレゼンテーション力のスキルも必要」と誘導したり、「知識やスキルを身に着けることは自信につながる」と決めつけたり、「1回ぐらいであきらめてはだめ」と説得するような応答のため、CLに寄り添うことなく、CLの自己探索が進まない展開となっている。一方事例Ⅱでは、CLの不安な気持を受け止め、「自信を持つために知識やスキルを身につけようとされるのは、どうしてですか。」 と自己概念の揺らぎの背景を確認したり、「Aさんにとって自信とは周りに認めてもらうことなのですか。」と自問自答を促す問いかけを行うことで、CLの自己探索が進む展開となっている。」

「問い2」の解き方

CCtの応答が相応しいか、相応しくないか、理由をつけて答える問題。CCtとしての応答で「相応しい応答」、「相応しくない応答」を養成講座テキストなどから抜粋すると、次のように整理できます。

「相応しい応答」・良い問題解決や成長を導き出す ・CLのニーズを感じる ・問題解決のプロセスを促すかかわり ・自己探求を深める質問 ・自問自答を促す質問 ・自分の問題を明確にしていくのを支援する質問 ・CLの語りを促す ・焦点をCLのニーズに当てる ・自分を客観視させる応答

「相応しくない応答」・正しい答えは何だろうと考える ・CCtの興味で質問する ・CLを方向づけてしまう ・何気なく思いつきで自己開示する ・CCt自身が話したいことを話す ・CCtの価値観で・・・ ・CCtが断定的に・・・ ・問題解決に走る ・CCtが一方的に決めつける ・誠意を欠いた励ましをする ・CLの感情や経験を無効化する

「問い2」の解答例

事例ⅠのCCt7:相応しくない(理由:自分の提案が受け入れられず、「自信のなさを見透かされているのではないか」というAさんの不安な気持を受け止めようとせず、「今後はプレゼンテーション力も必要」と、CCtの一方的で断定的な応答で、Aさんに寄り添っていない。)

事例ⅡのCCt9:相応しい(理由:Aさんにとっての「自信」とはどういうことかを問うことで、自己概念の揺らぎの原因を明確にしようとしている質問で、Aさんの内省を促している。)

「問い3」の解き方

「相談者の問題」とは、「自己概念の揺らぎの原因」です。相談者の語り(経験の再現)に映し出された「自己概念の影」を捉えて、「揺らぎ」(自己概念と経験の不一致)の原因を考えていきます。この面談を俯瞰するために、下記のようにポイントを整理していきます。

  • ありたい自分⇒周りに認められ、自信をもって仕事に取り組み、同期に追いつく
  • 自己概念(モノの見方・考え方)⇒知識やスキルを身につけるとこが自信につながり、周りに認められる
  • 自己概念の影⇒見透かされている
  • 見たくない自分⇒自信のない自分

Aさんは、他人事の世界に押し出されていた「見たくない自分」(自信のない自分」の存在を客先の担当者に「知識やスキルが本当に自信につながっているのか」と問われたときに、自信のなさを「見透かされている」と感じ、その存在に気がついたのです。

「問い3」の解答例

「「自信」とは、知識やスキルを身につけ周りに承認されることであると思い込んでいるところ」

「問い4」の解き方

今後の面談の進め方は、下記のような視点を盛り込み解答をまとめていきます。またこれらの項目が「問い4」の設問「その理由も含めて」の理由にもなり得ます。大きな方向性としては、「ありたい自分」に基づいた「自己概念」の成長(変更)を促すことで、相談者が仕事に前向きに取り組めるように支援していく、ということです。事例ⅡのCLの最後の発言(CL11)を受け止めて解答文をまとめていきます。

  1. 相談者の「自己概念」を明確にする
  2. 相談者が「ありたい自分」に基づいた経験を生み出すための課題設定
  3. 「ありたい自分」をしっかりと自分の中に定着される作業(「ありたい自分」を視点に経験を確認していく
  4. 印象に残っている経験を「ありたい自分」で説明できるかどうか、人生の今までの経験がつながっていると感じられるかなどを検証していく
  5. 現状の職場で「自己概念」を実現するためにはどのようなことをすればよいのかを考えてもらう
  6. 「見たくない自分」を観て「モノの見方・考え方」(自己概念)の変更を促す

「問い4」の解答例

「自信のない自分」を観て、Aさんの「モノの見方・考え方」(自己概念)の変更を促すため、「自信のない自分」について、最も印象に残っている最近の出来事や経験を再現してもらう。経験を語る中でAさんが気づいたことを一つひとつ確認して、Aさんの「自己概念」や「ありたい自分」を明確にしていく。そのうえでAさんに「モノの見方・考え方」(自己概念)の変更の必要性に気づいてもらう。「自信を持つこと」の意味を修正して、Aさんが仕事に前向きに取り組めるよう支援していく。

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