ロールプレイで次の質問が思い浮かばない!面談で話を中断させない「しりとり」とは?

基本スキル
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日常会話の主体は「自分」にある

ロールプレイの練習を始めると、どんな質問をすればよいのか?最初は誰でも戸惑うものです。面談(カウンセリング)は日常会話とは似ているようで、全く違うものだからです。日常会話というのは基本的に、自分が言いたいこと、話したいことを話す、聞きたいことを聞く、ということです。相手の話に興味があれば、それに対する自分の感想を言う、それに答える。それぞれが対等の立場(同じレベル)で、交互に話す、または聞く、応えるという繰り返しになります。いずれにしても日常会話では会話の主体は「自分」が中心となります。しかしながら、相談、面談、カウンセリングといったものは、クライエントとカウンセラーという2人の異なる立場、レベルでの関係になり、日常会話の対等な関係とは全く違うのです。

何を質問してよいのかわからなくなる状態とは?

ロールプレイの初期の練習では、その異なる関係性ということを意識して行うため、相手の発言に対して、どう受け止めるのが正解なのか、どう返すのが正解なのか、どんな質問をするのが適切なのか、常に「正解」を頭で考えながら進めようとしてしまうのです。その「正解を考えながら」というのが面談中、話を中断させる主な原因となるのです。つまり、相手が話している間は、常に自分(カウンセラー)が次の発言をどうするのか考えている状態になってしまうのです。ですから、当然相談者(クライエント)の話をよく聴くことはできません。すると、ますますクライエントの話が終わった後に何をしゃべって良いのかわからなくなる、という悪循環に陥るのです。

面談中に次の質問が浮かばす、頭が真っ白になる!

そうなるとパニック状態(頭が真っ白)になり、次の質問なり返しができなくなってしますのです。パニック状態で無理やり話しを続けようとすると、同じ話題を繰り返す、同じ質問を繰り返す、事柄や状況のことばかり繰り返して聞く、クライエントの言ったことをそのまま繰り返し、「~ということなのですね」などと閉ざされた質問をしてしまい、クライエントの「はい」という一言で終了してしまう。そうなると次の質問が出て来ない。苦し紛れで、 「その他にも何かありますか?」と、話題を変えた質問をしてしまったり、「どんな感情?」「お気持ちは?」などと、クライエントの言葉に感情が含まれていないにも関わらず、それを聞いてしまう。これではクライエントも答えようも無く、沈黙して会話は中断してしまうのです。

正解はクライエントの心の中にある

このような状態に陥る一番の原因は、カウンセラーとクライエントという関係性において、カウンセラー自身が自分の心配ばかりしているということです。「失敗したらどうしよう」と。あたかも面談のやり方に「正解」があるかのように「うまくやりたい」「満点を取りたい」と思ってしまうのです。面談において最も基本的なスタンスは、「話し手」はクライエント、「聴き手」がカウンセラーであるということです。カウンセラーは聴くことに徹しなければならない。相手の話を聴くためには、自分の心配などしている暇はないのです。面談に「正解」があるとしたら、それはクライエントの心の中にしかありません。クライエントが話をしている中で、クライエント自身がその「正解」に気が付く、それを支援するのがカウンセラーの役割です。

話を中断させない応答とは?

ですから、カウンセラーはクライエントの話を中断させるような応答をしないことが必要なのです。中断させない応答とは、クライエントの話をつなげていく、ということです。これはあたかも「しりとり」のやり取りに似ています。相手の言葉の最後の言葉を使って次の言葉を言う。それの繰り返しをするのです。ここで最後に「ん」のついた言葉を言ってしまうと、「しりとり」が中断してしまい、ゲームオーバー(負け)となります。カウンセラーは相手の言葉を聴き、その言葉に応答する。カウンセラーが応答するときはクライエントがなるべく返しやすいように意図的に応答するというのがポイントとなります。「しりとり」で言えばあえて選択肢の少ない「ル」で終わる言葉を返すようなことはしない、ということです。また「ん」で終わる言葉を言ってしまったら、そこで終了となります。カウンセラーの応答としては「はい」「いいえ」でこたえられる閉ざされた質問をしてしまうということになります。

「しりとり」のように話を正確につなげていく

「しりとり」とは具体的にどのようなつなげ方をするのか?簡単な例を示すと、次のようになります。

  • 「転職したいが迷っている・・・」⇒「迷っている?・・・どういうこと?」
  • 「仕事にやりがいを感じない」⇒「やりがいを感じない?・・・何かあった?」
  • 「転勤の辞令をもらった・・・」⇒「転勤の辞令?・・・いつもらったの?」
  • 「先週・・・」⇒「先週、何があったの?」
  • 「定期面談があってそのとき」⇒「定期面談でどんな話があったの?」
  • 「会社が新しい事業を立ち上げるので、手伝って欲しいと・・・」⇒「それを聞いてどう感じた?」
  • 「自分には責任が重いと・・・」⇒「責任が重いと感じたのはなぜ?」

話が中断してしまう応答パターンとは?

と、こんな感じて相手の発言を受けとめて、そのことだけについて応答(質問)するということで話を繋げていきます。相手が話の続きを話しやういように、言葉を繋ぐのです。話が中断してしまう応答パターン、深まらない質問パターンは、上記の例で示すと次のようになります。

  • 「転職したいが迷っている・・・」⇒「今、どんな仕事をしているのですか?」
  • 「仕事にやりがいを感じない」⇒「今の仕事にやりがいを感じないのですね」
  • 「転勤の辞令をもらった・・・」⇒「どこに転勤ですか?」
  • 「先週・・・」⇒「先週なのですね」
  • 「定期面談があってそのとき」⇒「面談は年に何回あるのですか?」
  • 「会社が新しい事業を立ち上げるので、手伝って欲しいと・・・」⇒「新しい事業はどんな事業ですか?」
  • 「自分には責任が重いと・・・」⇒「今、どんな役職なのですか?」

このような応答(質問)をしてしまうと、次に返ってくるクライエントの「答え」で話は中断してしまうか、堂々巡りに陥っていくのです。

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