面接試験でロールプレイ中のメモを取る選択肢はあるのか?

ロールプレイ
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面接試験でメモ用紙を渡されたとき、どうするか?

面接試験本番では、バインダーとメモ用紙、鉛筆を渡されます。これを使うかどうかは受験生の自由です。テーブルはありませんので、メモを取るとしたらバインダーと鉛筆を手で持ってロールプレイをすることになります。

メモを取る場合の基本ルール

養成講座のレジュメなどにも書いてありますが、メモを取る場合の基本的なルール(注意点)というものがあります。

  • メモを取っても良いかクライエントに確認する
  • メモを取る目的を明らかにする
  • メモに集中してしまいクライエントの応対がおろそかになる
  • 取ったメモはクライエントが見られる状態にする
  • クライエントに見られたくないことは書かない
  • 分析の結果を記入しない
  • 厳密に保管する

メモを取る(使う)場合の注意点とは?

面接試験でメモを使う場合もこれらの注意点を意識することは、当然必要であると考えます。(注意事項を考慮しないと減点の対象になる可能性もある、ということです。)

まずは、メモを取ることをクライエントに確認するということ。これはそんなにハードルは高くありません。キャリアコンサルタントの最初の一言「こんにちは。キャリアコンサルタントの〇〇です。よろしくお願いします。」の後に「本日の面談で、メモを取ってもよろしいですか?」と一言加えれば良いと思います。

ここでの「メモを取る目的」。これは、事前にキャリアコンサルタントとして明確にしておく必要があります。「クライエントのため」という側面と「キャリアコンサルタント自身のため」という2つの観点があると思います。クライエントのためとは、混乱したクライエントの状況を図や箇条書きなどで書いて示し理解してもらうなど。キャリアコンサルタント自身とは、面談中に出てきたキーワードを忘れないためにメモするということ。来談動機、主訴、問題点、価値、意図、ありたい姿など、それらにかかわるキーワードがクライエントから発せられたときにメモする。つまり忘れてもメモを見れば思い出す、ということです。実際にメモを使うのであれば、どちらかの目的に絞って使うのが賢明です。

メモを使うということは、意識を向ける方向がクライエント100%ではなく、メモを取ることに少なからず、意識の方向が向かいます。意識を100%クライエントに集中して無意識でメモを取る、ということができるのであれば良いのですが相当に訓練しないとそれは無理だと思われます。

取ったメモはクライエントが見られる状態にするということは、バインダーを膝の上に置き、メモを取ることで実現可能かと思われます。

クライエントに見られたくないことや分析の結果は、書かなければ良いので、これも可能かと思われます。最後の「厳密に保管」は、試験終了後はメモ用紙も含めすべて試験係員に返却することになるので、これもクリアできます。

面接試験でメモを使うのは、ハードルが高い?

このように考えると、面接試験でメモを取る(使う)という選択肢は、結構ハードルが高くなり、減点要素を抱えることになります。普段の練習でメモを使いこなしていて、うまく利用できているという方は使っても良いと思いますが、今までのロールプレイの練習でメモを使っていない方は、面接試験本番でいきなりメモを使うことは避けた方が良いと思います。メモを取るデメリット以上にメリットがある、ということが確信できれば良いのですが・・・。

やはりクライエントに意識を集中されることが一番!

クライエントに意識を集中できれば、クライエントが口にしたキーワードは結構覚えているものです。クライエントが語る(描く)世界観を一緒に支援しながら観ることができるのであれば、キーワードは自ずとキャリアコンサルの記憶の中に定着するのです。

面接試験本番では、試験中ということを忘れるくらいに、目の前のクライエントに意識を100パーセント集中することが肝要です。

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