ロールプレイがうまくいった感覚とは?

ロールプレイ
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リアルな日常のコミュニケーションで意識する

自主的な勉強会や有料の試験対策講座でのロールプレイの練習で、クライエント役の人というのは、キャリアコンサルタント有資格者であったり、受験生の仲間であったりすることが多いと思われます。
そのようなクライエント役の方は、キャリアコンサルタントの立場や心理状態を理解している人たちなので、ロールプレイが行き詰まっていると感知されると、無意識のうちにキャリアコンサルタント役に助け舟を出したりしてしまう場合があります。具体的には問いかけられていないのに過去の経験を話し出す。問いかけられていないのに主訴として想定していたことを話し出すなどです。
そのような練習で、ロールプレイの「うまくできた感」を得られても、本番で同じように面談が進むとは限りません。日常のコミュニケーションにおいて、リアルな関係の中で繰り返し意識して練習することによって、得られる「感触」があるのです。面接試験でクライエント役になる方は、リアルな相談者に徹する訓練を事前に受けていると考えられます。ですから、決してキャリアコンサルタント役の受験生の心情を察して、助け舟を出すということは無いのです。

頭で考えるのではなく体で覚える

この「感触」というのは、例えば幼少のころ自転車の練習をしていて、何度やってもうまくいかない、しかしながらある瞬間に「ふっ」と乗れるようになる。この「感触」とどこか似ているような気がします。
一度この「感触」をつかんでしまうと、「今までなぜできなかったのだろう」「どうして乗れるようになったのだろう」と思うものです。どんなクライエントでも同じように乗りこなせるようになるのです。相談の内容によってキャリアコンサルタントがどう対応したらよいのか、ということを事前に考える、心配する必要がなくなるのです。リアルな会話の中でキャリアコンサルタントとしての意図的な受けとめ、意図的な応答が自然にできてくるのです。

意図的な応答をいつでも行えるようする方法は、ズバリ、意識を相手に集中させることです。自分の心の中で独り言を言わないように訓練すると、自然に相手に意識を集中させることができるようになります。

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