第13回論述試験解答例(JCDA実施分)

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論述試験の解答の仕方がわからない?

JCDA実施の論述試験の出題形式は、これまで毎回同じパターンで出題されています。今後もしばらくは同じパターンになると思われます(保証はできませんが・・・)。相変わらず模範解答は発表されず、採点基準も不明確で、受験生としてはどのように学習したらよいのか、どのような対策をしたら良いのか、分かり難い試験となっています。そこで、第13回で実施された論述試験問題に沿ってその具体的な解答例と解き方についてご紹介していきたいと思います。この解答で何点取れるのかは全く分かりませんが、解答方法の一例として何かの参考になれば幸いです。

「問い1」の解答例

「問の1」解答例です。この解答方法は「指定語句を使用」に着目して、指定語句から逐語録の該当部分を探して、それをつなぎ合わせて解答していく方法となります。この「指定語句」の使用は結構頭を悩ますところで、時間を浪費する原因にもなります。指定語句を一つ一つ使いながら、またはどのように使うか考えながら文章を書こうとするとアッという間に時間が過ぎてゆきます。そのように感じられる方はある程度機械的に解答を進められる方法として是非試してみてください。解答例はこちらです↓

事例Ⅰでは、「苦しいということは今の仕事は合っていない」などCCtの判断基準で面談が進められている。また「営業部門に戻りたい」というCLの感情を受け止めようとせず、「このまま続けて徐々にこの状況に慣れていかれてはどうか」と、CCtが説得しようとすることによって、CLの自己探索が進まない展開となっている。
一方、事例Ⅱでは、CCtが「心苦しいという思いになった」という経験への問いかけを行うことによって、CLの内省を促している。「申し訳なさと悔しさ」という言葉に好意的関心をもってその意味を問うことによって、「頼むこと」と「能力が低い」を同じ意味に考えていることを自問自答し、CLの自己探索が進む展開となっている。

この解答を導き出す手順です。
①最初に指定語句の区分けをする
5つの指定語句をキャリアコンサルタントの対応として「相応しい」(→〇)と「相応しくない」(→×)という基準で分けます。すると、次のようになります。
〇:「自問自答」「経験」「好意的関心」
×:「説得」「判断基準」

②事例の中でその語句と関連するCCtの発言を見つける
第13回の問題では事例Ⅰが「相応しくない」、事例Ⅱが「相応しい」ので、〇×の言葉が当てはまるところをチェック(事例Ⅰと事例Ⅱのどちらが相応しいのか?それは「問い3」の問題文の中に書いてあります。「事例 Ⅰ・Ⅱ共通部分と事例Ⅱにおいて、・・・」と。)
事例Ⅰ
×「説得」→「このまま続けて徐々にこの状況に慣れていかれてはどうですか。」
×「判断基準」→「苦しいということは今の仕事は合っていないのですか。」
事例Ⅱ
〇「経験」→「心苦しいという思いになったことはありましたか。」
〇「好意的関心」→「悔しさ?ですか」
〇「自問自答」→「あ~そうですね…」(「~」とか「・・・」などの記号は、何かを考えている自問自答モードになっている場面の表現。)

③後は解答パターンに沿ってまとめるだけです。
解答パターンとは「事例Ⅰでは、①のため、②という展開になっている。一方事例Ⅱでは、③のため、④という展開になっている。」 という感じです。①③には「キャリアコンサルタントの対応」、②④には、「この面談の方向性」を入れていくというものです。すると最初に挙げたような「解答例」が出来上がるのです。「問い1」の解答方法を難しく感じる方も多く、ここで時間と体力を浪費してしまい全体がグダグダになってしまうのです。この方法ですと指定語句をどのように使うか悩む必要もなく、ある程度機械的に短時間で解答できると思います。

「問い2」の解答例

論述試験全4問の中で、最も解答しやすいサービス問題と言えます。ここは時間をかけずに機械的に的確に解答したいところです。キャリアコンサルタントの応答として「相応しい」(やらなければならないこと)ことと「相応しくないこと」(やってはいけないこと)を整理しておくことが必要です。解答例は↓です。

CCt4
相応しくない
理由:「残業されたりしているので、辛いです。」というCLの感情を受け止めようとせず、「制度なのできにしなくてもいい」とCCtの価値観を一方的に押し付けて、CLに寄り添っていない。

CCt3
相応しい
理由:CLが「心苦しいという思い」を抱いた最近の具体的な出来事への問いかけ(経験の再現)を行うことで、CLの自己探索を促している。

CCt7
相応しい
理由:経験の再現によりCLが気づいた、「人に頼むこと」の意味を確認しようとしている問いかけで、CLの自問自答を促している。

「問い3」の解答例

「キャリアコンサルタントとしてあなたの考える相談者の問題」とは、「相談者の自己概念が経験と不一致している原因」のことです。その原因を見立てるためには、CLが現在どのような状況に陥っているのか、面談逐語録から紐解いていく必要があります。ここまでの流れをざっくり下記のような感じで捉えて整理してみると見えてきます。

親に「人に負けるなと」言われ、今まで、他人に能力が低いと思われたくないために、自分のできることを他人に頼まず頑張ってきたが、今、頼まなければならない状況になってしまい、そのことを悔しいと感じている。

このように整理できると「問い3」の解答例としては、下記のようなものになります。↓

「頼むこと」と「自分は能力が低い」を同じ意味に捉えている非論理的な信念を抱いているところ。

「問い4」の解答例

論述試験の問い1と2は、ある程度機械的に答えられる問題ですが、問い3と4は「相談者の主訴」をどのように捉えるか、が問われていると思われます。時間制限のあるなかで「主訴」を捉えるのはなかなか難しいですよね。しかしながら「主訴」は出題者の想定は当然あるのでしょうが、唯一の正解があるわけではありません。問題の逐語録を読んだ中で、現段階でひらめいた「主訴」と思われることと、その「根拠」をもとに「私はこう考えます」的な捉え方で良いと思っています。

ちなみに、第13回の論述試験で、もし「相談者の主訴を答えなさい」という問題があったら、こんな風に書くと思います。↓

親に「人に負けるなと」言われ、今まで、他人に能力が低いと思われたくないために、自分のできることを他人に頼まず頑張ってきたが、今、頼まなければならない状況になってしまっている。そのことを悔しいと感じないようにしたい。

「問い3」で整理した「ざっくりした流れ」が現在の「不快」の状況で、その状況を「変えたい」「無くしたい」「こうありたい」(「不快」を取り除きたい)というのが「主訴」になるのだと思います。

「問い4」今後の展開は、「問い3」の答えに連動させて「主訴」をイメージした展開を書くことになります。「問い4」の解答例はこんな感じです。↓

CLに、他人から頼まれた過去の経験を聴き、その時どのように感じたか、何を思ったか、周りの状況はどうだったのか、などを詳細に再現してもらい「頼まれた側の感情」に気づいてもらう。そして「頼む」「頼まれる」ことの意味を修正していき、仕事に前向きに取り組めるよう支援していく。

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