キャリアコンサルタントに求められる支援スキル
JCDA論述試験対策で参照したいのは、養成講座テキストの「キャリアコンサルタントに求められる支援スキル」」「支援スキル」の部分です。ここで書かれている「面談場面で、キャリアコンサルタントがやらなければならないこと、やってはいけないこと」の内容を理解・把握しておくことが基本となります。
この「問い1」を攻略する上での最大のハードルは、50分間という論述試験全体の短い「時間制限」と「指定語句の使用」という「縛り」があることです。そのため受験生に「焦り」が生じて、理解しているにもかかわらず、うまく解答がまとまらず、時間の経過とともに焦りが生じ、減点要素も増えてしまうことになります。誤字、脱字や指定語句にアンダーラインを引くことを忘れるなど、減点要素となります。
そこで、試験本番で焦らす、落ち着いて解答を導くための事前対策は、重要な要素となります。過去問を解かれた方は分かると思いますが、これまで実施されてきた論述試験では、設問がある程度パターン化されています。
問題の相談内容は、毎回違ったものになっていますが、キャリアコンサルタントに求められる「基本的な支援スキル」は基本的に変わりません。ケース(事例)の内容が変わっているだけで、設問が同じパターンなら同じパターンで解答を作成することが可能なのです。
解答をパターン化するためには「出題者の意図」を把握することも必要になります。「出題者の意図」とは、「面談場面で、キャリアコンサルタントがやらなければならないこと、やってはいけないこと」を理解しているかどうかを問う、ということです。 この二つを整理することで、「問い1」「問い2」は解答をパターン化でき、事前に準備しておくことができるのです。
養成講座テキストから「やらなければならないこと」に当たる部分(語句)を抜き出すと、次のようなキーワードが挙げられます。
- クライエントにとって良い問題解決や成長を導き出す
- 目の前のクライエントをしっかり見てニーズを感じる
- 問題解決のプロセスを促すかかわり
- クライエントの自己探求を深める質問
- クライエントの自問自答を促す質問
- クライエントが自分の問題を明確にしていくのを支援する質問
- クライエントの語りを促す
- クライエントの自己探求を励ます
- 焦点をクライエントのニーズに当てる
これらのキーワードを念頭に置き、問題の逐語録を読み進めていき、これらができているのか、できていないのか、該当する部分をチェックしていきます。
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