共感的理解の方法

共感
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面談のスキル「共感的理解」とは

カウンセリングなどで必要不可欠な基本的なスキルとして「共感的理解」があります。広辞苑では「共感」という言葉は「他人の体験する感情や心的状態、あるいは人の主張などを、自分も全く同じように感じたり理解したりすること。同感。」とありますが、これでは「共感的理解」を理解することはできません。なぜなら「共感的理解」に「同感」は含まれないからです。「共感的理解」とは「自分」が感じることではなく、あたかも自分が他者になったように「他者の目で」見て、「他者の耳で」聴いて、「他者の心で」感じること、「他者の私的世界をまるで自分の私的世界であるかのように感じること」なのです。そこには「自分の価値観」は存在しないということです。「同感」することは自分の価値観を反映することで、対人支援の場では相応しくない態度です。

しかしながら実際に「共感的理解をしてください」と言われても、すぐにできるという方は少ないのではないかと思われます。

「自分への関心」から「他者への関心」へ

一般的に「共感的理解」が難しいのは、普段の生活でのコミュニケーションの場においての関心事が「自分中心」であるからだと考えられます。自分中心の考え方とは「他人が自分のために何をしてくれるのかということばかり考える」「他人が自分をどのように見ているのかを常に気にする」などです。一見「他人に関心がある」と思われがちですが、実は自分にしか関心が向けられていない「自己中心的な態度」なのです。

「他者の関心ごと」に関心を寄せる

では、どのようにしたら関心の向けられる先を「自分」から「他者」へ変えられるのでしょうか?それは「他者の関心ごと」に関心を寄せるということを意識することです。「他者の関心ごと」とは「他者の価値観」(フィルター)を通して、今ここで、他者がどのように見て、聞いて、感じているのか、何に関心を寄せているのかを理解しようとする態度、分かろうとする態度が必要不可欠であるということです。

しかしながら「他者の関心ごと」は簡単に正しく理解することはできません。分かったつもりでもそれが正しいかどうかはわかりません。

カウンセリングの本質は「共感的理解」の確認作業

「共感的理解」は、カウンセリング(試験でのロールプレイも含め)の本質といっても言い過ぎではありません。カウンセリングはまさに「クライエントの関心ごと」は何なのを共感的に理解するための確認作業なのです。キャリアコンサルタントが受け止め(感じた)た「クライエントの関心ごと」が正しいか正しくないか、面談を通して丁寧に確認していくことです。「〇〇さんは△△と感じているのですね・・・」とキャリアコンサルタントが受け止めたクライエントの関心ごとを言葉にして、そっと返してあげるのです。その時返ってくるのクライエントの言葉や態度、仕草などを感じ取り、確認作業を進めていくのです。

「共感的理解」の目的

「共感的理解」は、カウンセリングの現場や面接試験のロールプレイの場などにおける専門技術ではありません。日常のコミュニケーションの場においてもとても重要な「聴き手の態度」です。「共感的理解」の目的は、話し手(クライエントなど話をしてもらう相手)に「話をしてもらう」ことです。誰でも自分を理解してくれていないと思う相手には、雑談といえども、(本当の)話をすることはありません。

「他の誰かが自分のことを思っていてくれていると知る」ことで、話し手は話をし始めるのです。

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