論述試験過去問の逐語録でみる、内省への切り込み質問

面接試験
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内省への切り込み質問とは

キャリアコンサルティングにおける面談では、「内省を促す」「自己探索を促す」「自問自答を促す」など、外向きにしか向いていないクライエントの意識を内向きに変更することが解決への向けての一歩となります。その流れを作るのが意図的なキャリアコンサルタントの質問ということになります。しかしながら実際にどのように質問を投げかけたらよいのでしょうか?なかなか的確な質問ができないまま堂々めぐりとなり、時間ばかりが経過し、面談が深まらないといった経験をされている方も多いと思われます。そこで、過去の論述試験問題の逐語録からそのヒントを得ることができます。

過去の論述試験問題の逐語録の質問事例

  • 第17回:何やってるんだろう、情けないなという気持ちが湧いて来たのは、A さんの中で何が起こっているんでしょう。
  • 第16回:自分の求めているリーダーシップを感じながら、一方ではその人のようになりたくない気持ちも湧いてきたということですね。何が A さんの中で起こっているんでしょうね。
  • 第15回:利用者さんに寄り添うことが大切だと頭でわかっているのに、実際はそうならなかったというのはどうしてでしょうね。
  • 第14回:今、寂しくしている A さんを思い描くとどんな風に見えますか。
  • 第13回:悔しさ?ですか。そうなんですね。その時の気持ちをもう少しお話して頂けますか。
  • 第12回:A さんにとって「新しい企画を創造すること」と「業務を滞りなくこなして引き継ぐこと」の 2 つは対立するものですか。
  • 第11回:利用者の方に気配りが出来なかったという経験と、今思い出された中学の体育の経験は A さんにとってどんなつながりがあるのでしょうか。
  • 第10回:崩れていくと思っていらっしゃる関係ってどのような関係だと思われますか。

質問のヒントを読み解く

第17回と第16回では、全く同じ「Aさんの中で何が起こっているのでしょう。」という質問です。日常会話ではほぼ使わない、カウンセリングでよく使われる独特の聴き方です。この質問を投げかけられたクライエントは、自分を客観視せざるを得なくなり、内省モードへ転換するきっかけとなります。

第15回では、クライエントの言葉の矛盾点を指摘し、どうしてなのか問いただす質問です。マイクロカウンセリングでいう「対決」です。クライエントは矛盾点を指摘され、やはり自己を客観視せざるを得なくなります。

第14回では、「自分がどんなふうに見えるか」とストレートに客観視を促しています。

第13回では「悔しい」といった抽象化されたクライエントの気持ちの発言を捉えて、より具体化(ブレークダウン)させるべく「もう少し」という言葉を投げかけることで、内省に向かわせています。

第12回では、クライエントの発言の矛盾点の指摘を行っています。

第11回ではクライエントの発言から出てきた2つの経験の話の関連性を質問することで、自己を振り返るきっかけとなり、内省モードへの転換を果たしています。

第10回では第13回と同様、抽象化されたものを具体化を促すことで、自問自答モードへの転換を試みています。

自己を客観視させる

面談でのポイントは、外向きになっているクライエントの意識を内向きに転換させることが第一歩となります。その転換のきっかけは「自己を客観視させる」ことが必須となります。これが意図的に面談中で展開できるよう常日頃から準備が必要と言えます。

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